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栄養不足はどのような症状が出るの?
栄養不足が原因と考えられる症状は様々あります。また、環境面や精神面などのように自分では栄養不足が原因だとわかりづらいものもあります。まずは自分がどのような症状が出ていて、どの栄養素が不足しているのかを把握することが改善への第一歩となります。
私たちが元気に日々の生活をおくる為には、様々ある栄養素のなかでも五大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物・ミネラル・ビタミン)が重要と言われています。
ここでは、それぞれの栄養不足による症状をまとめています。該当する症状がある場合は、不足している栄養素を普段の食事から摂取したりサプリメントから摂取をして、健康的な身体づくりになるように見直していきましょう。
栄養素別の症状一覧
【たんぱく質】不足による症状例
- 基礎代謝が落ちる
- 免疫機能の低下
- 筋肉量の減少
- 集中力や思考力の低下
- 肌や髪のトラブル
【脂質】不足による症状例
- 疲れが取れない
- 肌の乾燥や老化
- 肌荒れやニキビ
- 皮膚や髪の乾燥
- 生理不順
【炭水化物】不足による症状例
- 身体がだるくなる
- 息が臭くなる
- 集中力や思考力の低下
- めまいを感じる
- 不眠症
【ミネラル】不足による症状例
- 足などのむくみ
- 骨がもろくなる
- 貧血を起こす
- 髪や爪のトラブル
- 冷え性などの血行不良
ミネラルの種類は「カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ナトリウム、リン、カリウム、クロム、マンガン、銅、セレン、モリブデン、ヨウ素」があります。
カルシウム不足による症状例
カルシウム不足になると、一般的には骨の健康障害(骨折や骨粗鬆症)の原因として知られていますが、その他にも「痙攣・神経過敏・高血圧・動脈硬化・アルツハイマー病」などの症状を引き起こしてしまう場合があります。
また、日本人はカルシウムの摂取量が低く、今までカルシウムの標準摂取量が目標値を上回ったことがありません。1日に必要なカルシウムの推奨摂取量を確認し、カルシウム不足を解消していきましょう!
マグネシウム不足による症状例
マグネシウム不足になると、「集中力・記憶力の低下、筋肉の痙攣、不眠症、食欲低下、下痢、不整脈、動脈硬化」などの症状を引き起こしてしまう場合があります。
また、マグネシウムはカルシウムと同じく不足しがちな栄養素といわれているので、2つの栄養素をバランスよく摂りいれていきましょう!
鉄分不足による症状例
鉄分不足になると、「顔や足のむくみ、貧血、めまい、冷え性、肩こり、髪や爪のトラブル」などの症状を引き起こしてしまう場合があります。
現代では女性の5人に1人が鉄欠乏性貧血であるといわれており、生理時の出血や妊娠・出産によって鉄分が失われやすくなります。1日に必要な鉄分の推奨摂取量を確認し、鉄分不足を解消していきましょう!
【ビタミン】不足による症状例
- ストレスを感じやすい
- 食欲がなくなる
- イライラする
- 口内炎ができる
- 疲労感がとれない
ビタミンC不足による症状例
ビタミンC不足になると、一般的には肌荒れ・ニキビの肌トラブルの原因として知られていますが、その他にも「壊血病、貧血、免疫力低下、食欲不振、関節痛、イライラ、疲労蓄積」などの症状を引き起こしてしまう場合があります。
また、ビタミンCは抗酸化力を持つビタミンEを再生する役割もあるため、ビタミンCを摂取するときは相乗効果が期待できるビタミンEも一緒に摂り入れて効率的に栄養素を摂取していきましょう!
栄養失調とは?
栄養失調の種類
栄養失調
栄養失調とは、栄養素の摂取量が不足したときに身体に異常が生じる状態のことです。症状としては「体重減少、脱力感、無気力、貧血、下痢、体温や血圧の低下」などが上げられます。
日本において、栄養失調が原因で死亡する人は全くいないわけではありませんが、世界中の国と比較をすると非常に少ない数となっています。そのため、日本で一般的な生活をおくっている人は、栄養不足による栄養失調は起こりにくいと言われています。
一方で、現代の日本人に多いのが「新型栄養失調」と言われている現代版の栄養失調です。
新型栄養失調
現代で、一般的に栄養失調と呼んでいるのは「新型栄養失調」の現代版の栄養失調です。第二次世界大戦後の食糧難時代の栄養失調症とは異なり、毎食しっかり食べていたとしても、特定の栄養素が不足していたり特定の栄養素が過剰になったときに起こる栄養失調のタイプです。
新型栄養失調の症状
新型栄養失調の症状は、不足している栄養素によって異なります。ここでは新型栄養失調の主な症状をご紹介します。
下記の項目で複数該当する場合、栄養不足が起きている可能性がありますので、まずは自分の健康状態を改めて確認してみましょう。
新型栄養失調の主な症状
- 疲れがとれにくい、疲労感が抜けない
- イライラしやすい、集中力が続かない
- 風邪を引きやすい、風邪が長引く
- 眠りが浅い、不眠症が続く
- めまいがする、耳鳴りがする
- 肩こりが治らない、関節痛が治らない
- 肌が乾燥しやすい、髪が抜けやすい
以上のような症状が、新型栄養失調の主な症状として上げられています。
新型栄養失調の改善・対策
新型栄養失調の症状は、栄養不足が原因とは考えにくい場合も多いです。別の原因によって、該当した症状が起きている可能性もありますので、自分の栄養バランスを確認してから適切な判断をしていきましょう。
明治株式会社が提供している「食の栄養バランスチェック」という栄養バランスのチェックページがあります。
朝起きてから寝るまでの食事で、食べたものにチェックするだけで診断してくれます。診断結果は、各栄養素が適量範囲より多いのか少ないのか、適量なのかを分かりやすく教えてくれます。
まずは、今の自分の栄養バランスを把握することが第一歩です。そして、栄養が不足しているものに関しては、普段の食事を改善するか栄養補助食品のサプリメントから摂取をして、栄養バランスを整えて健康的な身体づくりをしていきましょう。